鍼灸処 はまだ | 日記 | 戯言シリーズ

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鍼灸処 はまだ の日記

戯言シリーズ

2015.04.19

私は昭和62年から15年間、病院のリハビリ勤務をしておりました。

脳外科が主な診療科目でありベッド数100前後の小規模病院ではありましたが、そこでの時間により学ばせていただいた事は非常に重要な財産となりました。

もっとも、直接的な徒手療法や鍼灸に関するスキルを得たのはまた別の場所でしたがね。

病院のリハビリ勤務と言うポジションは治療行為をする事は出来ないんですよ。
病院でそれを出来るのはドクターのみですからね。

ここで得た最大の財産は、通常の開業鍼灸院、接骨院では扱われない症例に多く触れることが出来た事です。

いわゆる脳梗塞、脳出血などの急性期、および後遺症による麻痺。
理学療法やら言語聴覚士などと組んでのパラメディカルなアプローチなどは病院でなければできない体験でした。

外傷などの整形形成外科手術後のリハビリ。
その頃お世話になっていたドクターに、某大学の准教授でハンズの形成術を専門とされる方がいまして、画像診断のあれこれや手術術式に関する知識などを教わりました。
オペに同席させていただくなんて貴重な経験も出来ました。

またすでに他界されてはおりますが、そのドクターの紹介で同大学付属の病院院長で、当時のスポーツ整形事情に精通された教授とも近しくなれました。

お二方を通して、医師、義肢装具士、製薬業者、保険会社などとの付き合い方も教わりました。
これもありがたいスキルです。

たくさんの臨床例や綜合医療の考え方、これは今時の新卒鍼灸師、マッサージ師はなかなか経験出来ないんですよ。

なぜなら昨今は病院における私達の業種に対する求人がほぼ皆無だからです。

ある意味良い時代だったと言えます。

鍼灸などの実践的な臨床経験は別に勉強が必要でしたが、そちらはサウナやホテルの按摩のバイトや、すでに他界された荻窪の老師のお手伝いで身につける事が出来ました。

西洋医学の診断知識、パラメディカルな見方、これは東洋医学の考え方とは相反する部分も多いように思われてます。
実際、鍼灸嫌いのドクターや医者嫌いな鍼灸師は珍しくないですから。

まあ私に言わせれば左から見ても右から見ても視認できる対象は同じなのだから、思考をニュートラルにし、良いとこ取りでいいじゃないかってなもんなんですねけどね。

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